古龍『マーベラス・ツインズ契1 だましあい』

マーベラス・ツインズ契 (1)だましあい (GAME CITY文庫 こ 2-4)

マーベラス・ツインズ契 (1)だましあい (GAME CITY文庫 こ 2-4)

 2008年6月購入。2年2ヶ月の放置。鉄心蘭の助けで花無缺の手からどうにか逃げ延びてから三年後、17歳になった小魚児の物語。彼が市井に身を隠している間に江別鶴は江湖での権威を確立していく。そしてさらなる地位を手にいれんと陰謀をたくらむ。小魚児はそれを阻止せんとするのだが……
 生来陽気な小魚児であるが、自分よりも遥かに優れた相手に追われる身だということもあって、陰ながら江別鶴に対するのだが、やや精彩を欠く。極めて劣勢な立ち位置からどうにか反撃を見せるのだが、今巻では次巻以降への貯めになるような展開。次巻に期待だ。