アンソロジー『狼の一族』

 2007年1月購入。3年の放置。「異色作家短篇集」シリーズのアンソロジーで「アメリカ篇」と銘打たれた1冊。編集方針は巻末の解説に書かれている通り、「1、シリーズの路線を継続させる」「2、作家を重複させない」「本邦初訳作品に絞る」といった具合である。名前だけは馴染みのあるものの作品未読作家が結構いたので、代表作ではなくこれまで埋もれてきた未訳作品が入口となってしまった点は選択ミスかもしれない。とはいえどの作品も水準以上に楽しめた。「鶏占い師」「浜辺にて」あたりが嗜好に合致した。