小泉喜美子『弁護側の証人』

弁護側の証人 (集英社文庫)

弁護側の証人 (集英社文庫)

 2009年4月購入。2ヶ月の放置。ヌードダンサーの漣子は八島財閥の御曹司・杉彦に見初められ結婚、玉の輿に乗った。ところが、杉彦の父である当主・龍之介が殺されてしまう。この夫妻による昼メロめいた展開が淡々と進む。事件のポイントとなる「弁護側の証人」を用意すべく、漣子は弁護士を通じて奔走するのだが……
 前述したように、基本的には一昔前の昼メロテイストであり、現代的なけれん味という意味では物足りない。最後の最後にとんでもない一撃が待ち受けている快作。