藤澤和雄『勝つためにすべきこと』

勝つためにすべきこと (宝島社新書)

勝つためにすべきこと (宝島社新書)

 2008年12月購入。1ヶ月の放置。昨年の年度代表馬ウオッカを育てた角居師、最優秀4歳以上牡馬スクリーンヒーローの鹿戸師、両者の師匠でもある藤澤和雄の競走馬調教法、厩舎運営姿勢などをまとめた1冊。師にはおなじみの、そして批判対象ともなるゆとり調教に対するこだわりや過去の名馬――ダンスインザムードタイキシャトルタイキブリザードシンボリクリスエスたちのエピソードなどはファンには格別新味のないものだが、昨年のアメリカ遠征で注目されたカジノドライヴ、そしてその馬主である山本氏に関する話はタイムリー。昨年は惜しくもリーディングを逃したものの、今年も注目すべき調教師だけあって、なかなか興味深い内容が多い。今年も頑張ってください。でもアムールマルルー、ウマザイルだけは勘弁な。