栗本薫『グイン・サーガ124 ミロクの巡礼』

ミロクの巡礼 グイン・サーガ124 (ハヤカワ文庫JA)

ミロクの巡礼 グイン・サーガ124 (ハヤカワ文庫JA)

 2008年12月購入。1ヶ月の放置。今巻はシリーズ最重要キャラクターであるグインやイシュトヴァーンらに主眼をあてず、サブキャラクターであるヨナが中心に話が進んでいく。とはいえシリーズ初期から存在は認められていたものの、さほど詳細に言及されることのなかったミロク教にスポットが当てられており、作品世界を読み解く上で、また今後の展開に影響を及ぼしそうな存在であるという意味でなかなか意義深い巻である。ラストにおける引きの上手さはさすが。