田中芳樹原案・岡崎裕信著『KLAN11 盟友編』

 2008年7月購入。3ヶ月の放置。獅子の血族の盟主・リンフォード伯爵との決戦を前に最愛の妹・風子をさらわれてしまった虎ノ介。盟友であるルネ、アリョーシャとともに風子救出に向かうのだが、待ち受けていた「白き狩人」バルムンク相手に苦戦を強いられるのだった……
 最終決戦を目前にいろいろとハードな展開になっており、原案者が皆殺しの異名を誇る人であることを思い起こさせる。完結へ向けて緊張感が高まる一冊だ。なお、あとがきはノリが軽すぎで読後の興が著しく殺がれるもので、本編に関係ないとはいえあまりにいただけないものであったことを付記しておく。