司馬遼太郎『司馬遼太郎対話選集8 宗教と日本人』

 2006年10月購入。1年半の放置。タイトルにある通り、「宗教」をテーマに行われた対談をまとめたもの。対談相手は山折哲雄、橋本峰雄、井上ひさし立花隆、リービ秀雄、堀田善衛宮崎駿。山折とは主に維新期の宗教事情を、橋本とは哲学と宗教を、井上とは戦後期の宗教を、立花とは科学と宗教を、リービ秀雄とは文学的アプローチで、堀田と宮崎とは世界的視点から日本の宗教を語る。宗教を文学的な方向から眺める司馬と科学的側面から攻める立花との対談が非常に面白い。