ミステリーカレッジ

 11日に立教大学キャンパスで行われたミステリーカレッジに行ってきた。見て回ったイベントは以下の通り。

  • VTR上映

 『乱歩賞選出風景』『消えた理事長』の二本立て。初回は上映前に京極夏彦我孫子武丸の爆笑トークが繰り広げられた。VTR『消えた理事長』製作の裏話が主たる内容で、我孫子は脚本担当、京極はあくまで編集で、監督はいないのだよ――VTR上映後に、その意味がよくわかった。しかしテロップ入れたり音楽作ったりトークが上手かったりと、京極はものすごく器用な人だ。爆笑の『消えた理事長』に対し、『乱歩賞〜』は選考委員の熱気が伝わってくる選考模様が興味深い。

 愛川晶大倉崇裕という落語ミステリの書き手と有栖川有栖の3人のトーク。途中で有栖川と入れ替わりに落語ミステリの大御所、北村薫が登場。司会者のポジションに立つ人がいなかったのでややグダグダ気味なものの、楽しい内容。ディープなネタもあった模様で、落語に造詣の深い方はもっと楽しめたと思う。

  • オークション

 こちらは何かを落とすつもりはなく、単純に冷やかしで見学。全執筆者(秋元治含む)サイン入りの『小説こちら葛飾区亀有公園前派出所』が13万で落札されるなど、景気よく札束が舞っておりました。

  • クイズ大会

 作家さん多数登場でその作家にちなんだ3択クイズ。最後まで残った人にはサイン色紙が。都合3回行われ、3回とも1週は耐えたものの、途中脱落。知識も運も中途半端な結果に。参加した中ではこのイベントがいちばん「作家と遊ぼう」という趣旨にあっていた企画だと思う。


 ということで非常に楽しめた。一般参加者1500人という人数がすごい。ミステリ読み人口なんて高が知れていると思っていたら、実は結構いたのだということに驚き。しかも、若い女性が多かった。やはり作家と遊べるというと皆参加したくなるのだろうか。MYSCONなどは作家との結びつきよりも読者同士の交流がメインとなっている感があり、イベントの性格がまるっきり異なるのだろう。でも、読者同士で盛り上がるのも楽しいよ。

 なお、イベントそのものとは関係ないのだが、この日、宗形キメラタンのゲドババァじゃないほうからサインをいただきました。