霧舎巧『十月は二人三脚の消去法推理』

 2007年6月購入。2ヶ月の放置。テーマとされているのは消去法推理なのだが、肩透かし。消去法推理の醍醐味は、可能性を徹底的につぶしていくこと、そのたたみ掛けにあると思う。本書はその点で甘い、と言うかぬるい。本シリーズのお約束的読みどころのラブコメ要素も薄く、二重に物足りない。