谷川流『涼宮ハルヒの消失』

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

 気がつくと日常が大きく変化していた。みくるは自分のことを知らないし、長門はまったくの別人、そしてハルヒがいない――パラレルワールドものとタイムパラドックスものを掛け合わせて、キャラクター小説風味に仕立て上げた1作。元来のキャラクターたちが個性豊かであるために、それとかけ離れた言動をする本書での異世界に暮らすキャラクターが異彩を放っており、そのギャップが楽しい。