町田康『つるつるの壺』

つるつるの壺 (講談社文庫)

つるつるの壺 (講談社文庫)

 2004年4月購入。2年8ヶ月の放置。各所で書かれたエッセイ及び作品解説をまとめたもの。独特の語り口で繰り広げられるエッセイはとてもユニークで、小説でおなじみの町田節はこちらでも健在だ。他者の作品解説が特に面白く、いつものごとく延々と自分語りが展開していくかと思うと、そこから生じるたわいのない雑感が突如当該作品に結びつく。もはや名人芸の域である。