オフレポを書くということ

 2ちゃんでのゴタゴタについてここで触れるのは遠慮したいのだが、この問題に関してはひとごとではないのでやはり書いておくべきだろう。この問題とは簡単に言うと、「オフ会のレポ」を2ちゃん外部に書くことの是非と、それをどこまで書くべきか、という問題である。以下、オフレポを書いてきた一人として見解を述べておく。

 まず、「オフレポを外部(すなわちこのブログ)に書くこと」についてだが、自分の体験したことを書いているに過ぎない以上は書くこと自体は悪いことでないと思う。問題は手順と内容にあるのであろう。

 オフ会である以上、自分ひとりだけなく他者も関わってくる。当然他者のことをなんでもかんでも書くわけにはいかないし、そこには節度が必要となってくる。ましてやその他者とは親しい友人知人でなく、その日初めて顔を合わせる人も存在するのだ。この点に関してはデリケートにならざるを得ない。

 とりあえず私の場合、最初の自己紹介の際にブログをやっていること、あとでオフレポを書きたいと思っていることを明言するようにしている。ちなみに写真を載せたいので撮らせてもらっていよいか許可を求めたこともある(もちろんNGだった)。途中参加で言いそびれたこともあったが、その時は話をできた方にはやはりオフレポの話をしたし、言いそびれた人にはOKをもらうまで書くことを控えたりもした。逆になじみの人には何も言わず普通に書いてしまったこともある。一応苦情をもらったことはないが、もしかすると不愉快な思いをした人がいるかもしれない。

 考え方は人それぞれだ。名前を出されるのがいやだという人もいれば、性別を明らかにされるのがいやだという人もいる。読書傾向を知られたくない人だっているだろうし、そもそもオフレポ自体に嫌悪感を覚える人もいるかもしれない。なにしろ匿名掲示板での集まりだ。幸い、私のところに苦情はきていないようだが、他者に対する配慮という点では甘く考えすぎていたのかもしれない。一歩間違えれば私が同じように苦言を呈されることになったかもしれないし、知らず誰かに不快な思いをさせてしまったかもしれない。そしてその危険性は今後オフレポを書く際、常に付きまとうのだ。2ちゃん内にとどめておけば一番安全なのだろう。

 それでも、私はここでオフレポを書いていきたいと思う。なぜならオフ会の楽しさをスレ住人以外にも知ってもらいたいからだ。以前、違うミステリ系の集まりでこういったことを言われたことがある。
「2ちゃんのオフってなんか怖そう」
 このイメージはおそらく、大半の方々が抱かれるものだと思う。私も最初は参加に及び腰だったし。しかし、思い切って参加してみてよかったと思う。たくさんのミステリ好きの面々と知り合い、語り合えたのだから。私は東京からはやや遠い地方に在住しているのだが、オフがあれば遠くともなるべく参加するようにしている。
それだけ楽しいからだ。2ちゃんだからといって怖くはないし、見知らぬ他人と会うからといって臆することもない。むしろ参加すべきだ。

 ――こういった考えから、私は「楽しいオフレポ」を書いてきた。そしてこれからも書くつもりだ。参加者の皆様のことをいろいろと気遣いながら。もしも私の考えに反対の人がいても書く。むろん、その際は「2ちゃんのオフ会に参加した。とても楽しかったので、皆様も参加してみてください」というような内容にはなるだろうけど。