腹切った

 土曜から入院してました。その前日から胃が痛かったのだが、その痛みはさらに増し、下っ腹まで広がっていた。一応仕事に行くが途中抜け出し病院へ。医師に症状を伝えると何やら意味ありげに看護婦と目配せを交わしている。何だよ患者を不安に陥れるそのアイコンタクトは。
「盲腸ですね。ここ押されると痛いでしょ」
「っったいですううう」
「そうでしょ。ね。ここ」
qあwせdrftgyふじこlp
 何で2回押すねん。
「じゃあ今から手術ね」
「今からって……ちょwwwwおまwwwwwww」
 急患で来院し、2時間後にはハラ切られてたよ。何この電光石火の展開。このテンポのよさ、逆『暗黒館の殺人』と呼ぶのが相応しい。

 ということで、点滴打たれた後に女性看護師さんに下の毛を剃られ、医師に打たれた麻酔によって意識を失い、その間にハラを切られ、患部を除去してもらい無事に縫合、気がつけば朝。さらに翌日にはガスも無事に出て、今日には無事退院の運びとなった。何という無駄のない展開。腹膜炎を起こすこともなかったし。胃の痛みは盲腸の肥大化による圧迫からくるものだったらしい。


 しかし、お侍様は凄いね。こんなちょっとだけでもものすごく痛いのに、さらにざっくりとしかも自分の手でハラを斬って見せるのだから。私には侍の血は一滴も流れていないようだ。あと、帝王切開ね。赤子が出てこれるほど腹を切るなんて。私には妊婦の血は一滴も流れていないようだ(当たり前だ!)。せめて仕事を全うしてから病院に運び込まれていれば三井寿の3Pシュートを封じることぐらいはできたかもしれないのに。


 まあ、そんな感じで生還しました。綺麗な女性看護師との間にフラグを立てることもなく、かといって自分の死亡フラグが立つようなこともない、非常にヘタレな状況ですが。まあ、大丈夫。まだ抜糸が残っているから。

 そんな状態ゆえ酒も飲めない。当然、日記タイトルに偽りありということになるので一時的に改めます。