MYSRECレポ

 遅ればせながら、7月23日(土)に行われたMYSRECのレポートをば。何を隠そう私はMYSRECのおおもとであるMYSCONに参加したことはなく、今回のイベントが初参加であった。MYSCONといえばネット上でのミステリ関係者の集まりとして有名で、参加される面々も大手サイトの方々が多数という、いわばミステリあるいはネット初心者には敷居が高く感じるイベントと認識していた。家に引きこもって黙々とミステリを読み、誰にも求められていない感想をネット上に晒すという行為を行っている私のようなヤローにとってこのような集まりに参加するのには少なからずためらいを覚えたのだが、思い切って参加してみることにした。さまざまなゲームが行われるようだから、それに参加してしまえばいきなり一人で参加しても疎外感を覚えることは少ないだろうと思ってのことだ。で、結果としては不安は杞憂に終わり非常に楽しい経験となった。詳細レポは既に他の参加者の皆様やスタッフの方々が書いておられるのでいまさら私が千言万語を尽くす必要もないとは思うのだが一応簡単に触れておく。

 緊張を感じつつ会場に向かうと、そこは女子高生の群れ。当然彼女たちがMYSRECに参加するというウハウハな展開が待ち受けているわけではない(しかも制服で!)。どうやら他にもいろいろ行われていたらしい。受付を済ませると、いきなりプレゼントが! 近田鳶迩さんの北海道土産らしいのだが、さまざまなキャラメルが。迷うことなく「サッポロビールキャラメル」をいただく。

 どうやら初参加者は私一人だった模様。しかし、周りの気遣いで疎外感を感じることなく輪に溶け込めた。感謝! ミステリ好きに悪いヤツはいない……きっと。

 最初のゲームはミステリ・ヘキサゴン。好企画であったが、いかんせん問題が難しすぎたか。難易度にあわせて「松」「竹」「梅」と3段階に設定されていたのだが、「梅」の段階で正解率が低かったりする。ヘキサゴンといえば簡単な問題に対してセーブ崩しを仕掛けるところに戦略性があるのだが、この問題レベルではセーブ崩しどころではなかった。私はその辺を考えて問題を提供したつもりであるが、「竹」レベルの問題をあっさり全員に正解される。……まあ、これはこれでよかったのだろうけど。私のミステリレベルってorz 2試合が行われ、1回戦の優勝が市川憂人さん、2回戦がおがわさん。私はヤムチャなみにあっさりと敗退する。

 続いてミステリ・ワードバスケット。このワードバスケット自体初体験だった私はあっさりと敗れ去る。まあ、そもそも脳みその回転の鈍さもあったのだろうが。途中でミステリ縛りというルールを用いるとこう着状態に陥ってしまい、すぐに縛りは解除されるが、これはこれでありだと思う。もう少し判定を甘くするなりなんなりすれば動きがでてくるのでは。ていうか、縛りがないと強者と弱者の差が大きすぎる。縛りがないと私なんてほとんど見てるだけで終わってしまったりするしorz 優勝は若さゆえ頭の回転もそれだけ速いキセンさん。

 最後にミステリ・ジェスチャーゲーム。これは参加しても面白いのだが、見ていると最高に笑える。勝ち負けは抜きに各参加者のジェスチャーを楽しんだ格好となった。これは特にスタッフの問題の並べ方が最高だった。

 終了直前に例の地震が。会場は結構揺れたものの被害はなし。で、終了。何名かはそのまま帰られたが、残ったメンバーで飲み会へ。ゲームで盛り上がった後ということもあろうか、会話は皆様弾んでいた模様。 鯨飲しつつ市川さんと交わした会話が印象に残っている。
「プロットもトリックも出尽くした以上、現代の本格ミステリは見せ方で工夫しなくてはならない」
といった趣旨の発言があったのだが(何分酒が入っていたため記憶は不鮮明。もう少し違ったニュアンスであったかもしれない。あくまで私が受けた印象ということで記述を進める)、そうやって「登場人物=キャラ」の見せ方に特化したものが現在言われるいわゆる「キャラ萌え」とか「ラノベ」になってくるのかなどと思った次第。

 最後はカラオケを軽く。個人的には飲み足らなかったのだが、さすがに皆様(特にスタッフの方々)お疲れのようで、そのまま解散という運びになった。ゲームにトークにとミステリ三昧の楽しい1日であった。


 ちなみに件の「サッポロビールキャラメル」だが……まあ、書かないほうがよいこともある。つまり、そういうことだ。