大森望『現代SF1500冊 乱闘編1975〜1995』

現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995

現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995

 ミステリに比べると、SFは苦手だ。だが、SFを読みたいと思う気持ちが強い。正確にはSFを読みこなせるような人間になりたいという気持ちが強い。早い話がSFに憧れている。なにしろ私は某文系大学の日本文学科を卒業し、高校国語の教員免許持ちという文系の純粋培養でもってここまで生きてきたのだから。理系に関することなんてさっぱりわからない。しょせんSFなぞ、雰囲気でしか読みこなせないヘタレ野郎だ。「これが理系か」なぞとほざきながら森ミステリィを読んで理系を少しでも理解した気になっている程度のヤツだ。

 それでも、SFを読みこなしたい。ということで、このガイドブックを読んでみた。まあ、当然といえば当然だが名前しか知らない本がほとんどで、読んだことのある本は数えるほど。少しずつでも読んでいきたい。……積読たくさんあるけどorz

 引用の引用になってしまって恐縮だが、

ミステリは蚊取線香のように外から内に向けて謎が収縮していくのに対し、SFではそれが外に向かってふくらんでゆく

 という言説にすこぶる納得。