マイクル・ムアコック『永遠の戦士エルリック3 暁の女王マイシェラ』

暁の女王マイシェラ―永遠の戦士エルリック〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)

暁の女王マイシェラ―永遠の戦士エルリック〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)

 2006年7月購入。2年9ヶ月の放置。宿敵セレブ・カーナとの対決を主軸に女王マイシェラとの出会いや安息の地タネローンの様子を描いた表題作と、父の亡霊の命により薔薇模様の小箱の探索に出る「薔薇の復讐」の二作を収録。エルリックのあいかわらず鬱屈した性格は本書にても健在で、特に表題作においては安息の地タネローンにたどり着きながらも、なおも心晴れなずにおり、最終的には仲間と別れてそのタネローンすらも去ってしまうことになる。エルリックという主人公の個性が特に強烈に印象付けられることになる。