田中芳樹『とっぴんぱらりのぷぅ 田中芳樹のブックガイド』

とっぴんぱらりのぷぅ

とっぴんぱらりのぷぅ

 2009年1月購入。2ヶ月の放置。近刊ではなく古典、特に海外古典を扱うブックガイドというスタイルは桜庭一樹の読書日記に近い。しかし本書で紹介されている本は基本中の基本として押さえておきたい、いわゆる古典の名作ばかりに厳選されており、この作者ならでは、というような作品を発掘してくるようなことはない。きわめてオーソドックスなブックガイドではあるが、それゆえ良心的であるといえる。恥ずかしながら、読み落としが多かったので、そのうちに読んでいきたいと思います。

 ところで、田中芳樹といえばタイタニアの続編執筆の噂が流れているようだ。先日のテレビ出演時に自ら宣言した模様。mixiの作者コミュによると、中国ものの『蘭陵王』、理論社YA!の続編、薬師寺涼子の新作と続き、そのあとで『タイタニア』とのこと。ファンとして大変喜ばしいニュースだが、さて、『アルスラーン戦記』はどうなったのでしょう?