グレッグ・イーガン『TAP』

TAP (奇想コレクション)

TAP (奇想コレクション)

 2008年12月購入。1ヶ月の放置。現代SFを代表する作家の作品ということだけあって、「奇想コレクション」のシリーズ中、もっともSF濃度が高い作品集となっている。ハードSF脳未発達の当方にはその精髄を堪能できたとはいいがたいです。とはいえ「新・口笛テスト」や「ユージーン」のアイデアはユニークでわかりやすく、また、「悪魔の移住」や「自警団」といったホラー風味の作品はSF脳云々を持ち出さずとも楽しめた。ということで、イーガンということで敬遠していたSF脳未発達児にもやさしめの作品集かもしれない。