ドナルド・キーン『明治天皇』1〜4
- 作者: ドナルドキーン,Donald Keene,角地幸男
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視点が常に一定であるために時代の流れは非常につかみやすく、また、司馬が主役として取り上げていない、物語の題材としては色彩の乏しい人物を詳細に掘り下げた力作でもある。幕末明治期に興味ある方には一読の価値あり。
なお、視点の統一ということではこの作者には『日本文学の歴史』(全18巻)という作品がある。(asin:412403220X)文学史というとたいていは上代、中世、近世、近現代といったように時代ごとに分けられ、執筆者も各時代のプロパーによって分担されているもので、必然、その執筆者のバイアスのかかった文学史観がそれぞれの時代時代に表れてしまう。ところが本書はキーン一個人の視点・史観によって統一された日本文学の姿が著されている。すべての時代を網羅したそれなりに詳細な文学史というのは貴重であり、これまた日本文学史に興味のある方には一読をお勧めしたい。