東野圭吾『ちゃれんじ？』

ちゃれんじ? (角川文庫)

　２００７年６月購入。５ヶ月の放置。作家というと家に籠りしこしこと原稿を書いているというイメージが強いが、近年最大の勝ち組作家・東野圭吾となると一味違う。ヨワイ４０を越えてからスノーボードに挑戦してしまうというオサレぶり。本書は東野によるスノボー挑戦記となっているのだが、単なるおっさんスノーボーダーの悪戦苦闘ぶりを書くのだけでなく、それにちなんだ短編小説を書いてみたり、あるいは作家仲間との交遊を記してみたりと、読者を楽しませるネタをいろいろ披露してみせる。ちなみに作家交遊記に関しては某本格定義論争に絡んだ作家も登場しており、ヲチャ的視点でうがった見方をすることも可能。また別の視点では、くろけんこと黒田研二のキャラクターが際立っており最高である。