喜国雅彦『本棚探偵の回想』

本棚探偵の回想 (双葉文庫)

本棚探偵の回想 (双葉文庫)

 2007年10月購入。1ヶ月の放置。人気漫画家による古本エッセイ第2弾。2004年の単行本刊行当事の時事がらみのネタ(特にモー娘。)が散見し、文章的には少々寒々しいものの、ルールを設けて古書店巡りをしたり、特定テーマでアンソロジーを編んでみたり、古本トレカを作ってみたりと面白い企画をたくさん用意して読み手を楽しませてくれる。もちろん本業である漫画も収録されている。サービス精神旺盛な1冊だ。作者のフェチ心全開の「足」をテーマにしたアンソロジー編纂というネタがあるが、テーマを代えればさまざまなアンソロジーが考えられる(例えば「競馬ミステリ」アンソロジーなど)。ブログ更新のネタとしては結構受けると思うので、アクセス稼ぎに必死な方やブクマされたくてたまらない方は自分の得意ネタで私設アンソロジーを編んで見たらいかがでしょうか?