茅田砂胡『デルフィニア戦記 第?部 動乱の序章』1〜5
5冊まとめて。
- 作者: 茅田砂胡
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2003/11/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
- 作者: 茅田砂胡
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/01/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
- 作者: 茅田砂胡
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/03/23
- メディア: 文庫
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
- 作者: 茅田砂胡
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/05/01
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
- 作者: 茅田砂胡
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/07/01
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
いわゆる「架空歴史小説」ものという角度で眺めると、非常にぬるい展開だといえる。いまだ跡継ぎのいない国王が最前線にたって剣を振るうという行為は国を運営していく上では考えられない愚考だし、大国との二正面作戦が危地を迎えつつもさほど長引くことなく撃退できたりするのだから。
また、大華三国の文化の違いがほとんど見られることがなく、風土的特色に関する描写も乏しい。一方で国王の性格付けは成されている。さらには戦闘面においては軍対軍というよりは個対個を重視している。なによりも主要キャラクターの結婚問題が大きく取りざたされている。必然的に国の興亡よりも男女のキャラクターのカップリング、及びその行く末に目が行くことになる。そのあたりを考えると、あくまでこのシリーズは国を見るのではなく、人を見るべきであろう。