山田正紀・恩田陸『読書会』

読書会

読書会

 2007年1月購入。7ヶ月の放置。山田正紀恩田陸、作家にして読み巧者の二人が古今東西の人気作品を肴に語り合う。司会を務める人物もそのテーマに造詣の深い人物、回によっては読書会後に酒が用意されていたり……読書子にとって至福の空間がそこに存在している。本書で取り上げられている数々の名作に興味が沸くのはもちろん、読書会の楽しさが伝わってくる1冊。こういうのを読むと、無性に読書会がしたくなる。連載されていた雑誌が雑誌だけに取り上げる作品がSF作品に偏りがちだが、山田・恩田の二人ならSFというジャンルに絞ることなくもっと広範な作品も採り上げることもできただろう。そこが残念といえば残念。