レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』

ロング・グッドバイ

ロング・グッドバイ

 2007年3月購入。1ヶ月の放置。オールタイムベストの常連『長いお別れ』が村上春樹訳で刊行、ということで十数年ぶりに再読。以前読んだのは清水俊二訳。チャンドラー作品は物語そのものの展開云々よりまず文体ありき、という印象があり、加えて春樹自身も文体を売りにしている面もあるのだが、登場人物の台詞回しをはじめ比喩表現など終始春樹流のチャンドラー文体で語られておりなかなかの出来。