蒼井上鷹『二枚舌は極楽へ行く』

二枚舌は極楽へ行く (FUTABA・NOVELS)

二枚舌は極楽へ行く (FUTABA・NOVELS)

 2006年10月購入。3ヶ月の放置。昨年の本格ミステリシーンにおける新人の活躍というと、ほぼ道尾秀介一色であったが、数・質ともにこの蒼井上鷹も道尾ほどでないにしてもそれなりに健闘したといえる。本書もデビュー作同様の短編集であり、そしてそれなりの良作をそろえつつもワンパンチ足りないという印象もデビュー作と変わらない。大外れがないので安心して読めるのは間違いないので、未読の長編2作に期待したい。