読書会雑感

 先日の日曜日、読書会に参加してきた。「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2006」の投票者を中心に読み巧者9人と、課題5作についていろいろと語ってきた。普段のオフ会と違い、作品は全員が読了済みであるためネタバレありで突っ込んだ話ができたのではないかと思う。私は基本的に聞き役だったが。

 以下は自分語り。今回の読書会で読み手として、あるいは読書ブログの書き手としての自分が他の方々と異質である部分が明らかになったと思える点があったのでその辺をメモすることにする。

 第一に読み手として。今回参加されたメンバーは本格読みとして「伏線」とか「フェアプレイ」にこだわる方が多かったように思う。本格にこだわった場合、それらが重要になってくるのは当然といえば当然だ。しかし、私自身はそのあたりに結構無頓着であることに気づかされた。

 もうひとつは「ネタバレ」について。この日記のような誰もが目を通すことが可能な場所にネタバレ感想を書くことに否定的な意見がでた。これも上記の本格の読み方同様まっとうな意見なのだが、私自身は結構ネタバレ感想を書くことがある。そうしないと語れない作品の肝があると思っているからだ。もちろん、事前に注意を促すなど未読者に対するエチケットには心を砕いているつもりだ。ただ、当ブログは未読者よりも既読者を対象にした読書感想を書いているということなのだが。そのあたりは別の機会に書ければと思う。

 とにかく、読書人としての自分を客観視できるという意味でこういったオフ会や読書会は有意義なものだという話だ。