2ちゃんミス板オフレポ 

 久しぶりに2ちゃんミス板のオフ会に参加した。仕事を終えてからだったので、夜の部から。どうやら昼の部がかなり盛り上がった模様で、私が合流した時にはすでにミステリの話題は収束気味で、他の話題で盛り上がることが多かったようだ。
 ということで、ここで特記するべきことはほとんどない。酒を飲んで駄弁ってカラオケ行って……という感じで、非常に楽しいものであったことは間違いないのだが。

 これで終わりにするのはさすがにあんまりだと思うので、2ちゃんオフに参加することの意義を書くことにする。

 基本的に「読書する」という行為は孤独なものである。テキストを介して作者と対話するという見方も可能だが、最終的にはその行為によって何かを得たり思考のヒントにするなどということに行き着くわけで結局自分自身のなかでの孤独な行為に他ならない。そこで得られる思考なり結論なりは書物を介したとはいえ自分で考えて導き出したものでしかない。必然的に独りよがりな思考なり結論なりに陥っていしまうこともある。
 そこで必要となるのは外部からの視点や意見でこれは他者と直接触れなければ得られない。ここで大事なのは間接的であってはならない。なぜなら他者の書物を読むという行為においては結局自身の中で消化する以外に何らかの理解を得ることはできないのであって、それはどうあがいても自身の中からでてくる思考法にとらわれることになり、独りよがりな思考や結論につなってしまう。
 これを脱却するには直接他の読み手と関わるしかない。
 だが、読書という孤独な作業においては直接他者と触れ合う機会はそうは得られない。もちろん大学のサークルなりに所属すれば解消されるのだが、誰しもが学生であるはずがないし、そうでない場合にサークル的なものを求めるならばどうすればよいのか。
 オフ会ということになる。これが有意義なものであるというのは参加された方には納得いただけるものであると思う。さらにこれが2ちゃんであるということを考えるとどうなるか。参加者の間口が広いゆえ、さまざまな読み手が集まりやすい。それゆえ、意見も多岐にわたり、自分の思いもよらなかった視点での読み方を教わるというケースが出てくる。すなわち視野が広がりやすいということになる。
 オフ会というと回を重ねるにつれてメンバーが固定されてくる。それはそれで各自の結束が強まったり理解が深まったりするという意味でよいことであるが、人が固定されれば思考も固定されてしまう。ところが2ちゃんの間口の広さがあれば出会う人も多いし必然的に読み手としての視野も広がることになる。匿名性が強いゆえ、どんな人物がくるのかわからないので怖い部分もあるが、このようなメリットもある。
 1度でも参加された方はこのメリットをわかってもらえるはずだと思う。また、参加を迷っておられる方があれば思い切ってもらいたいものだ。自分にとって新たな思考が生まれるはずだ。


 すんません、こんな感じでよろしいでしょうか>参加者各位