山田正紀『金魚の眼が光る』

 入院中に読んだ本③。これは比較的薄め。2003年4月購入。およそ2年半の放置。昭和12年、北原白秋の故郷柳河で起きた殺人事件を呪師霊太郎が解決する。
 事件は北原白秋の童謡「金魚の眼が光る」の見立て殺人の様相を見せる。この童謡がまたものすごく怖く、見立て殺人にうってつけのものだ。白秋の他作品を知らないが、この作品に限らずもっとミステリ作品でも見立て殺人の小道具として利用されてもいいような気がする。