イーデン・フィルポッツ『赤毛のレドメイン家』

赤毛のレドメイン家 (創元推理文庫 111-1)

赤毛のレドメイン家 (創元推理文庫 111-1)

 購入時期不明。ロンドンの警視庁探偵マーク・ブレンドンは休暇中のダートムアで美しい女性ジェニーと出会う。そのジェニーの夫マイクル・ペンディーンがロバート・レドメインに殺害されたという。この事件に端を発し、レドメイン家の者たちが次々に殺されていくことに。

 江戸川乱歩が選んだ黄金期ミステリのベスト1ということだが、現代においてはこのトリックのみの構成では冗長すぎるだろう。時代の風化をまぬがれぬのは仕方のないことだが、これをもって古典の評価を下げる必要もない。