芦原すなお『嫁洗い池』

嫁洗い池 (創元推理文庫)

嫁洗い池 (創元推理文庫)

 2003年5月購入。2年以上放置。『ミミズクとオリーブ』(http://d.hatena.ne.jp/drunkershigh/20050613/1118666920を参照)の続編で作家の「ぼく」の妻が探偵役の安楽椅子探偵もの。6本の短編を収録。奥様は相変わらずの良妻ぶりで、手料理がとても美味しそう。今回は語り手である「ぼく」の料理として関東炊きが出てくるが、これも意外(?)と美味そうだ。とりあえず、前作の続編で、前作と同じような感想になってしまう。そんな印象の作品。ひとつツッコミを入れるなら、最後の「嫁洗い池」で出てくるトリックを使うならもうちょっと慎重にやって欲しい。安易に用いると何でもありになってしまう。少年ジャンプに連載中の某オサレ漫画を連想してしまった。京極夏彦の某作品ぐらい徹底してしまえばいいのだけど。