松尾由美『スパイク』

スパイク (光文社文庫)

スパイク (光文社文庫)

2004年11月購入。放置期間半年。
ビーグル犬「スパイク」の散歩中に林幹夫と知り合った江添緑。彼の連れていた犬は緑と同じビーグルで瓜二つ、おまけに名前まで同じ「スパイク」。初対面で惹かれあった二人は後日会う約束をする。しかし、約束の日に幹夫は現れなかった。
いい雰囲気だっただけに気落ちし、いぶかしく思う緑。その後、幹夫とは連絡すらつかなくなってしまう。そんな時突然、スパイクが人間の言葉で緑に語りかけてきた。「ぼくは幹夫のスパイクだ」

SFとミステリと恋愛小説がうまいこと融合した切ないお話。ただ、それゆえSF、ミステリ、恋愛小説、それらどれかひとつに重点をおいて読むと物足りないかも。女性が好きそうなストーリーなので、気になる女の子に薦めてみてもいいかも。