ロバート・ジョーダン『竜神飛翔』１〜６

　６冊まとめて。

竜神飛翔〈1〉闇王の魔手―「時の車輪」シリーズ第11部 (ハヤカワ文庫FT)

　第１巻「闇王の魔手」。２００６年１２月購入。

竜神飛翔〈2〉狼の誓い―「時の車輪」シリーズ第11部 (ハヤカワ文庫FT)

　第２巻「狼の誓い」。２００７年１月購入。

竜神飛翔〈3〉王都シームリンの攻防―「時の車輪」シリーズ第11部 (ハヤカワ文庫FT)

　第３巻「王都シームリンの攻防」。同２月購入。

竜神飛翔〈4〉黄金のツルは飛び立つ―「時の車輪」シリーズ第11部 (ハヤカワ文庫FT)

　第４巻「黄金のツルは飛び立つ」。同３月購入。

竜神飛翔〈5〉“赤手”軍出撃!―「時の車輪」シリーズ第11部 (ハヤカワ文庫FT)

　第５巻「＜赤手＞軍出撃！」。同４月購入。

竜神飛翔〈6〉夢のナイフ―「時の車輪」シリーズ第11部 (ハヤカワ文庫FT)

　第６巻「夢のナイフ」。同５月購入。

　以上、１ヶ月から半年の放置。現時点で文庫にして６０冊以上が刊行されている「時の車輪」シリーズの最新刊。これまではストーリーの進行がすこぶる遅く、ともすればストレスのたまりがちであったのだが、この第１１部になってようやく物語全体が大きく動き出し、多くの伏線も改修されて収束に向かいつつある。本シリーズは竜王の生まれ変わりである主人公アル＝ソアとその幼馴染のペリン、マット、ナイニーヴ、エグウェーン、アル＝ソアの恋人のひとりエレイン王女といった多くの登場人物の行動を追っていく。それぞれが試練に遭遇し、危機に陥ったると読者の気をひくのだが、これだけの人物、これだけの視点の変換があるとさすがに物語進行も遅れがちになる。その不満をここでついに開放してくれた。長年付き合ってきた読者にしてみればつきあってきた甲斐があろうというもの。まだ書かれぬ次巻（完結編という噂がある）が楽しみだ。