ロバート・ジョーダン『闘竜戴天』1〜5

 「時の車輪」シリーズ第9部。5冊まとめて。

 第1巻「黒アジャ探索」。2004年4月購入。 第2巻「偽りの英雄」。同5月購入。 第3巻「九つの月の予言」。同6月購入。 第4巻「消えた聖竜士」。同7月購入。 第5巻「シャダー・ロゴス崩壊」。同8月購入。

 以上およそ3年の放置。第9部では数々の敵勢力との争いは進んでいき、主人公アル=ソアの懸案のひとつであった汚された男性源の浄化という問題に一区切りがつくことになる。登場人物が多く、さらにいくつかの地域で同時進行で物語が進んでいくため必然的に描写するシーンは多くなりテンポが遅くなりがちだ。加えて派手な戦闘シーンよりも内部に潜入した敵のスパイ=黒アジャの暗躍、そしてその黒アジャの正体を突き止めるという展開が多く、読み手によってはストレスのたまる作品ではある。とはいえ伏線は着々と回収されつつあるのでここまで付き合ってきた読者であるならば、いまさらその展開を云々する必要はないのかもしれない。