武豊『この馬に聞いた! 大外強襲編』
- 作者: 武豊
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/04
- メディア: 文庫
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武豊クラスになると発言の影響力が大きいからだろうか、内容は非常に優等生的である。いくらディープインパクトが強くともそれをアツく、大々的に語りはしない(ハットトリックのところで一箇所例外が見られたが)。人気に答えられるように頑張る、とか、人気はなくとも勝つために思い切って乗る、とか終始そんな感じ。
一つ、深読みを。武の持論「強い馬が強い勝ち方をするのが競馬の最大の魅力」、「強い馬とは、たとえどんな条件でも、必ず勝つ」――これらは「馬」を「騎手」に置き換えることが可能だ。「強い騎手が強い勝ち方をするのが競馬の最大の魅力」、「強い騎手とは、たとえどんな条件でも、必ず勝つ」。発言の影響力の強さゆえそうは言わないが、仮にこう言いかえた時、武の自負が見えてくるのだが。まあ、所詮は深読み。競馬の予想と一緒で的を射ているとは限らない。というか、深読みした時ってたいてい外れているんだよなあorz